コーヒーとビールの専門店。
一見、分野が違って怪訝に思えますが、実は繋がりがあります。
”Brew”という英単語、これはビールを醸造することでもあり、コーヒーを淹れることでもあります。
ビールの醸造所は”Brewery” ビールを作る人は”Brewer” ビールを作るは”Brew”。コーヒーは、淹れること自体を”Brew”、水出しコーヒーのことは”Cold Brew” と言います。
ビールもコーヒーも好きで欲張ったHOP FROG CAFEですが、そんなビールもコーヒーも好きな人達が作ったステキなビールが今繋がっています。
■FAR YEAST BREWING COMPANY / BICYCLE COFFEE IPA
コーヒーとIPA。え?どうなるの?と豆鉄砲喰らったような最初の印象は、飲んで覆され、確信に変わります。
カリフォルニア・オークランドに本部を置く「バイシクルコーヒー東京」は東京の葛飾区・金町にロースタリー(焙煎所)があります。
名前の由来は、コーヒーを自転車(あるいは人力)でしか配達しないというポリシーから来ています。
コーヒー豆はコーヒーベルトと呼ばれる赤道を中心とした帯状の地域で栽培が可能。そこから外れる地域では、船や飛行機など化石燃料に頼る動力で豆を入手するしかありません。
せめて、ローカルな地域には化石燃料に頼らずに、自分達の力でコーヒーファンに自分達の焙煎したコーヒー豆を届けたい、バイシクルコーヒーはその思いが名前になり実際に体現しているコーヒーロースタリーです。
バイシクルコーヒーの豆は浅煎り。当店と同じような段階で煎り止めしているコーヒーです。
浅煎りの長所は、果実だったコーヒー豆の持つ果実だった頃の風味を殺さず出せるところ。
その長所をアロマホップのようにコーヒーを使いコラボしたのがファーイーストさんです。
最初に押し寄せる「青い」香り。ホップと浅煎りの香り豊かなコーヒーが精製する緑っぽさは、ホップを越えた「グリーン」な香り。
それが、飲み込んだあとに明らかにコーヒーのフレイバーとして鼻腔に広がります。
IPAはホップを多用した苦みと香りの華やかなビアスタイル。それにこの果実感あふれるコーヒー豆を合わせてバランスを絶妙にとり新たな分野を表現したこのビールは、一飲の価値ありです。
焦げてない焙煎の豆だからこそ、黒ではない黄金色のビールに合わせることのできる香りがあります。
実は、当店のオーナーがBICYCLE COFFEE TOKYO の立ち上げメンバーの一人で、そこで学んだ焙煎が今の当店の焙煎の基礎にあります。
そんな縁のあるコーヒーが、ファーイーストさんのIPAとコラボする。。
Brew and Brew。
そんな繋がりを再認識させてもらうようなビールを繋ぐことのできる幸せに感謝です。
寒くなってきましたが、温かいお茶をチェイサーに、じんわりじっくり味わって飲めるクラフトビールで、晩秋へ向かう松本の夜を過ごしてみませんか?
BICYCLE COFFEE IPA、是非飲んでみてください^^
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