新型コロナウィルスの影響で、ビールの量り売りができるようになった店舗が増えました。
当店もこの度「期間限定酒販免許」を取得して、量り売りを始めています。
量り売りの話をするときによく「グラウラー」という言葉を耳にします。
グラウラーとは、ビールを持ち運ぶ水筒のこと。
アメリカなどでは醸造所に行って、自前のグラウラーに入れてもらってホームパーティー用に4Lほど買って帰る、なんて使われ方をしています。
さて、最近お客様から「グラウラーってなに?」「持ち帰るのにはどういうボトルなら大丈夫?」「オススメはある?」と聞かれることが増えました。
簡単ですが、ここでグラウラーとして使えるボトル(というかビール屋が安心して注げるボトル)とはどういうものか、をご紹介します。
①耐圧仕様である。
<解説>
ビールのシュワシュワは二酸化炭素です。注いでから移動していると、ビールに溶け込んでいる二酸化炭素が抜けてボトル内の空きスペースにどんどんたまってしまい、容器の内圧が高まります。圧に耐えられる仕様でない水筒は、漏れてきたり、開けようとしたら破裂したりという心配があります。
ですので、
■耐圧と表示されている商品であれば安心です。
■栓がスクリューであるかロック機能があれば大丈夫かとは思われますが、心配な場合はご相談ください。
■注ぎ口が付いた内栓(画像)は、注ぎ口のプラスチック部分から漏れるので使えません
このような形状の内栓は漏れてしまいます。
②保冷性がある
<解説>
ビールの品質保持には冷やし続けることが大切。保冷剤などを併用してお持ち帰りいただくのが安心ですが、まずはボトルそのものに保温性(保冷性)があるものを選びましょう。
③再利用のペットボトルは避ける
<解説>
炭酸水のペットボトルを洗って再利用することもできますが、プラスチックは細かい傷がつきやすく、そこから汚染するリスクがあります。
ちょいとそこの河原で飲むから、くらいの距離なら大丈夫ですが、夜の晩酌用にはステンレスのボトルのほうがベター。
ペットボトルも、炭酸飲料用はフォルムも異なり材質も強くできていますので、形状的にはグラウラーとして使えますが、もし使うなら新品に限ります(あるいは無香料の炭酸水のボトルを、中身を空けた直後で使う。)
※おまけ 直射日光を避ける
<解説>
ビールは日光で著しく劣化しますので、特にペットボトルのように遮光性が無い容器は光を遮るものが必要です。保冷バッグなどに入れると良いです。
わからないときは、お店に持ってきてください。
スタッフが使えるか使えないか見立てますので、お気軽にご相談ください。
〈参考〉
【MiiR】
https://www.miir.jp/collections/beer
【STANLEY】
https://www.stanley-pmi.jp/classic-series
【Drinktanks】
https://suntradingjapan.com/drinktanks/
これらは「グラウラー」として販売されている商品があり、お墨付きを使うと安心です。
蓋が本体とつながっているので、内圧で開栓時に蓋が飛ぶことを防ぎます。
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